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皆さんこんにちは!
明日から役に立つ本を紹介する書評ブロガーのミヤセです。
今回紹介する本はこちら!
世界一のプロゲーマーがやっている努力2.0です!
この本はプロゲーマーとして世界大会で何度も優勝しているときどさんが書いた本です!
ゲーム(eスポーツ)を軸に書かれていますが仕事にも使える内容がバシバシ詰まっていました!
それではさっそくどんな本なのか見ていきましょう。
ときどさんってどんな人?
本の中身を要約する前になぜプロゲーマーのときどさんが努力についての本を書いたのかを説明していきます。
これにはeスポーツという特殊な舞台で活動しているからこその理由があるんです!
ときどさんは麻布中学校→麻布高校→東京大学と超難関と呼ばれている学校を卒業した天才プロゲーマーです。
なんのゲームかというとストリートファイターという格闘ゲーム。
男性ならほとんど知っていますよね。
ときどさんは2010年に日本国内で2人目のプロゲーマーになると国際大会で次々に上位入賞するという活躍ぶり。
その合理的なプレイスタイルはときど式と呼ばれるほどでした。
ときどさんは昔から誰よりも早く正解を見つける能力が高く、東大に合格できたのも受験の合理的な正解を見つけることができたからと言っています。
正解を早く見つける能力とは
- 人よりも早く要点を捉え簡単で強い行動を型通りに繰り返す
- 常にゲームの最新情報を手に入れて独占する
- リスクを排除して負けない戦い方に徹する
というものです。
しかしこの戦い方は長くは続きませんでした。
というのもインターネットの普及と競技人口の増加により誰もが簡単に正解に辿りつけるようになったからです!

昔はゲームの攻略法って詳しい友達から聞くしかなかったけど今ならネットで一発ですもんね。
そして今までの努力の仕方は捨てて努力2.0を開発したというわけです。
努力2.0とは
現代のeスポーツは変化がとてつもなく早く。その世界で勝っていくには変化に対応できる努力の仕方が必須となります。
その変化に対応できるのが過去の努力からバージョンアップした努力2.0というわけです!
努力2.0は6つの法則からできています。
- 反復の法則
- 環境の法則
- メンタルの法則
- 継続の法則
- Whyの法則
- 地力の法則
それでは1つずつ見ていきましょう
反復の法則
努力2.0。最初の法則は反復の法則。
いかに新しい努力の方法と言っても反復が重要なことに変わりはありません!
とは言っても従来の反復とは違います。
従来の努力と言えば毎日コツコツと同じことを繰り返していくイメージですが
努力2.0では
インプット→アウトプット→フィードバック
のサイクルをとにかく早く回すことに重きをおいています。
というのはeスポーツの世界では昨日、練習した技術が今日になったら全く役に立たないことがあるからです。
ビジネスの世界でも一緒ですよね。
そのためときどさんは「とりあえずやってみる」を大切にして常に新しい一手の研究をしているそうです。
eスポーツの世界では誰でも見つけられる答えではすぐに対策されちゃいますからね。
「とりあえずやってみる」で行動すると失敗も増えるそうですが実はその失敗することに価値があります。
というのも勝ち筋よりも負け筋の方が分析しやすくその後に繋がることが多いから!
反復の法則とは何が正解か分からない世界でとにかくトライ&エラーを繰り返して自分がやっていることが正しいのか間違っているのか反復して問い続けるということでした。
環境の法則
努力2.0。続いては環境の法則です。
努力は誰とどんな環境でするのかで結果が大きく変わってきます。
従来の努力だとストイックに一人で黙々とやるイメージですが努力2.0では
一人で努力するよりも皆で努力した方が強くなれる
と設定しています。
部活や会社なら分かりますがプロの世界では手の内をバラすことはデメリットではないの?
と思いますがときどさんは否定します。
なぜかというとインプット→アウトプット→フィードバックのサイクルを早く回すことができるからです。
どんな天才でも自分で思いつくアイデアには限りがあります。
フィードバックするときには人からの意見を多く集めた方が効率的にサイクルを回すことができますよね。
初心者の意見でも時に本質をついたアイデアをくれることもあるのでときどさんはインターネットで配信した試合のコメントもチェックしているそうです
逆に自分が教えることにもメリットはあります。
まず人に教えることで自分の理解度の確認にもなります。
頭でなんとなく分かっていても言葉で説明できないことってありますよね。
ときどさんが言うには言語化して教えられないことは理解が足りていないことの証明だそうです。
誰にでも分かる言葉で教えることができるというのは言わばアウトプットの究極とも言えますね。
確かに手の内をバラすというデメリットもありますがそれを差し引いたとしてもサイクルを回すメリットの方が大きいとときどさんは言います。
ライバルは敵でもなく仲良しグループでもなく仲良しグループでもなく切磋琢磨できる「同士」として努力するのが努力2.0の環境の法則です。
メンタルの法則
努力2.0。次はメンタルの法則です。
努力と言うと気合と根性で苦労に耐え忍ぶと言ったイメージですが努力2.0ではそんな精神論は完全に捨てています。
ときどさん曰く心のエネルギーは無限ではなく有限なリソースだから大切に使っていくということです。

確かにどんなに好きなものでも無茶な努力のせいで嫌いになってしまうことってありますよね…
ということで努力2.0では自分にとって丁度いい負荷をかけつつどんなプレッシャーのかかる場面でも普段通りのプレイができることと設定しています。
でも自分にとってちょうどいい負荷ってどれくらいか分かりませんよね。
ときどさんは普段こんな風にメンタルを整えているそうです。
- 毎朝、自分の通信簿をつける
- 「いいことは続かない」という前提で行動する
- リスクを避けない
ときどさんは毎朝、昨日の状態を確認するために1冊のノートに睡眠時間や食事の回数、感動の回数、幸せ度といった25項目について1~10までの10段階評価で記録しているそうです。
その記録のおかげでジムでハードトレーニングをした次の日は調子が悪いということに気づけたそうです。

なんとなく不調な日な日でも原因が分かりやすいのでメンタルも安定するそうです!
またeスポーツではキャラクターの性能変更が頻繁に行われるので今使っているキャラクターで簡単に勝てていても「良いことは続かない」という前提で他のキャラクターにも目をつけておくそうです。

自分にとって良くない都合の悪いことが起きる前提で準備しておくっていうのがメンタルを保つコツなんですね
そして最後はリスクを避けない。
ときどさんのいる世界では時にリスクを犯して勝負しなければいけない場面があるそうです。
普段の練習や格下との対戦でリスクを避ける行動をしているとプレッシャーのかかる勝負どころで負けてしまいます。
練習と試合を近づけておくことで本番でも普段通りのプレイができます。
メンタルの状態を毎日、見える化しておくこと。予期しないことにも備えておくこと。普段からリスクを避けずに勝負すること。
これが努力2.0でメンタルの法則でした。
継続の法則
努力2.0。次は継続の法則です。
何かを継続して続けることって面倒くさいですよね。
私は三日坊主のタイプなので新しいことを始めてもすぐに飽きたり面倒くさくなってやめてしまうんですよね。
実はときどさんも私と同じ面倒くさがりのタイプなんだとか!
それでも東大受験を始めプロゲーマーの世界で継続した努力ができているのは「自分を変えず環境を変える」仕組みを作っているから!
意思の力ではなく仕組みを作って自分を動かしてもらうということですね。
どんな仕組みを作っているかというと
- ルーティン化
- 一点集中主義
の2つです。
最初のルーティン化とは決めておいて差し支えないようなものは事前に決めてルーティン化しておきます。
例えば着る服や食事、何時に練習を始めて何時に寝るかなどです。
何気ない生活でも実は決断の連続です。そして決断って意外と気力を消費するし悩んでいるうちに時間を無駄にしていることも多いんですよね。
なのでときどさんは事前に一日のスケージュールを決めてルーティン化しているとのことです!
ただしそのルーティン化にもポイントがあります。
1つは一日の中に違う種類の行動を入れておくこと。
ずっと同じ行動をするよりも違う行動を入れることで気分転換にもなりますしお互いにいい影響を与えることができます。

仕事でも適度に運動や休憩を入れることで捗ることってありますよね
もう1つはルーティンに縛られないこと。
事前に完璧なスケージュールを組んでいたとしても予想外の出来事は起こりますよね。
その度にイライラしてたらかえって逆効果。
その場の状況に合わせて柔軟に変化させていきましょう。
最後は「一番大事なポイント」だけはきっちりと押さえること。
予定外の出来事が起きてルーティン通りに行かなかったとしても一番大事なポイントだけはきっちりと押さえて変更しない。
これがときどさんのルーティン化のルールです。
もう一つは一点集中主義です。
昔のときどさんはストリートファイター以外の格闘ゲームもプレイしてマルチプレイヤーとして活躍しようと考えていたそうです。
途中までは調子が良かったのですがいつからかメインのストリートファイターで勝てなくなってしまいました。
そこでときどさんは他の格闘ゲームを全てやめてストリートファイターだけにリソースを割き、復活したそうです。

目的が2つあるとどっちも中途半端になっちゃいますね。1つのゴールに向かって全集中した方が迷いなく継続した努力ができるということですね。
努力2.0。継続の法則とは一点集中主義で迷いを捨て、ルーティン化で自動で動く仕組みを作るというものでした。
Whyの法則
努力2.0。次はWhyの法則です。
Whyの法則とは「なぜ、それをやるのか?」を考えることです。
ときどさんは違和感を感じることや気が進まないことは一度立ち止まってなぜ、それをやるのか?を考えるそうです。
というのも違和感を感じることは言葉にできなくても何らかの嫌な予感がしたり本能的に拒否しているものでそのまま安易に行動すると危険だからです。
違和感を感じるならなぜ、それをやらなければいけないのか考える。
そしてやる必要がないならやめる。
という選択肢も必要です。
とは言え、やりたくないことでもやらなければいけないこともありますよね。
というかそんなことばっかりですよね。
そんなときは「やると、自分で決める」。
すると嫌々やっていた時とは違う楽しみ方や工夫が出てくるそうです。
好きなことだけで生きていければ良いですが実際には嫌なこともやらなければいけません。
ただし嫌なことでも「やる」のか「やらない」のか自分で決める。
流れや世間体で行動を決めないというのが努力2.0のWhyの法則でした。
地力の法則
努力2.0。最後は地力の法則です。
強さとは何か?をどう定義するかによって努力の仕方も大きく変わってきます。
例えば相手の弱点を突くという強さもありますがそれでは本当の意味で強くなることは難しいとときどさんは言います。
本当の強さとは相手や状況には左右されない地力。
相手の弱点を突くことに注力して勝率を上げていた時期もあったそうですが結局それで勝ち続けることはできなかったそうです。
またeスポーツのようなプロが集まる世界では何をすれば勝てるという明確な正解はありません。
受験と違って自分で正解を見つけていく必要があるというのも地力が問われる理由でしょう。
地力をつけるには自分がどんなプレイヤーになりたいかというポリシーやこだわりが非常に重要だと言います。
勝ちにこだわりすぎてポリシーやこだわりがない人は結局、目先の勝利に囚われて地力を伸ばすことができないからです。
一見すると無駄に見えるこだわりも一貫すれば最大の強みになります。
努力2.0の地力の法則とは目先の強さではなく相手や状況によって左右されない強さ。
そして自分がどんなプレイヤーになりたいかというこだわりやポリシーが正解のないeスポーツの中で最大の強さになるということでした。
おわりに
eスポーツという厳しい世界で生きるときどさんだからこその努力の本質を書いた本でした。
どんな風に努力すればいいか分からない。
今までの努力の仕方では結果が出なくなってきた。
という人にはおすすめの本です!
気になる方はぜひ読んで見て下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。