皆さんこんにちは!ミヤセです。
今回は整骨院の雇われ院長をしている私が
柔道整復師の平均年収って実際どんなもんなの?
と疑問に思っている方に向けて詳しく解説していこうという企画です。
「柔道整復師になりたいけど年収ってどれくらいなんだろ?」
「整骨院で働いてるけど今の給料で大丈夫かな?」
と思っている方はぜひ参考にして下さい!
経歴
詳しい年収の話の前に私の経歴について簡単に説明します。
- 1987年生まれの32歳
- 高卒→専門学校
- 現役合格(2009年)
- 某チェーン系の整骨院に入社
- 3年目で副院長
- 4年目で院長
と言った感じの経歴を歩んでいます。
ちなみに今は介護施設で機能訓練指導員として働いていますがその辺はまた別記事でまとめます。
勤務柔整師で給与が大きく変わるのは
- 平社員
- 副院長
- 院長
この3つの段階だと思います。
ではさっそくどんな感じの年収(給与)だったのか見ていきましょう!
整骨院で働いた場合の年収・給与
平社員
まずは平社員の給与ですが
- 月収20万~23万
- 年収は240万~250万
でした。
私が勤務していた整骨院はチェーン系でそれなりに大きいところだったので残業代もしっかり出ましたが個人経営の整骨院では
残業代?なにそれ?
みたいなところが多いのではないでしょうか。
また古株の柔道整復師にありがちな「新人は修行させてもらっている」って感覚の整骨院では月収はもっと低い可能性があります。
私が知っている限りでは正社員で手取り10万円ってところもありました。
どうやって生活してたの?って思わず聞いちゃいましたけど実家暮らしならなんとかなるみたいです。
あと一般企業では当たり前のボーナスですが整骨院ではほとんどありません!
柔道整復師になるとローン組むときにボーナス払いができないんですよ。ぴえん。
更にドン!
勤務柔整師の場合、院長や副院長といった役職がつかない限り昇給といったものもありません。
この辺は実力社会なので「金が欲しけりゃ偉くなるか独立してくれ」っていう感じなんですね。
副院長
平社員から一つ昇進して副院長になると
- 月収は30万~35万
- 年収は360万~420万
くらいになります。
給料日前になると財布の中身と口座を見て「一日500円で生活しよう」と言っていた平社員に比べると少し余裕のある生活ができるようになります。
とは言っても副院長となると立場上は管理職になるので残業代がつかなくなります。ぴえん。
当然ながら開院~閉院まで働くことになるので一日10時間~12時間働くことになります。
また人手不足の院だと体調不良などで急遽、休んだスタッフの代わりに休日出勤することもザラです。
「貧乏くじばっかりだよ」
と嘆く大友組長の気持ちがよく分かるポジションです。
院長
さて、ついに院長まで辿り着けました。
雇われ柔整師ではおそらくここが最終ポジションになるかと思います。
院長になると
- 月収40万
- 年収480万
くらいになります。
だいたいどこの整骨院の求人を見ても院長だと40万円がマックスとなっているみたいで私も院長時代は40万円ほど貰っていました。
私が院長になったのが26歳のときだったので年齢の割には貰っているな。という印象でしたね。
とは言っても院長になると
- スタッフ育成
- 営業
- 経営
- その他事務作業
に追われることになるので施術以外にかなり時間を割かれることになります。
「施術が好きで、数字を見るのはあまり好きじゃない」
「人を教えるよりも自分の技術を高めていきたい」
というタイプの職人系の柔整師は自分のやりたいことができないイライラから院長になっても割と早い期間で独立していく人が多いという気がします。
なのでチェーン系の整骨院は思っている以上にスタッフの回転が早く4年~5年くらいで院長になる人がザラです。
あっ。ちなみに院長になると予算の達成具合によってボーナスのようなものが支給されることがあります。
会社側もせっかく院長まで育てておいてすぐに辞められては困るので引き止め工作を色々と考えているのでしょう。
整形外科で働いた柔道整復師の年収・給与
整骨院ではなく整形外科でリハビリ助手として働きたいと思っている柔整師の方も多いでしょう。
整形外科で働いた場合の柔整師の年収は300万円~400万円の間くらいに落ち着くと思います。
整形外科に就職した友人と話をする機会がありますが「どっちに就職しても給与面ではあまり差がない」と言うのが私の感想です。
しかし給与面は同じでも整骨院と病院では福利厚生に大きな差が出ます。
整骨院では有給休暇やボーナス、住宅補助などは期待できないのでその辺を考慮すると病院の方が金銭的にはお得感があります。
介護施設で機能訓練指導員として働いた場合の年収
最初にも言った通り私は現在、機能訓練指導員として働いています。
年収としては370万円くらいになりました。
ちなみに機能訓練指導員は柔整師だけでなくPT・OT・ST・看護師などでもなることができます。
もともと持っている資格によっても同じ機能訓練指導員でも給料が変わることがあることに注意しましょう。
この辺はおいおい書いていこうと思います。
女性柔道整復師の年収
男社会の柔整師業界ですが最近は女性の柔整師も増えてきました。
「女だとずっと平社員なんでしょ」
と思っている方もいるかと思いますが女性でも院長をやっている方はたくさんいます。
もちろん男女で給料の差はありませんのでやる気と技術さえあればなんとでもなります。
独立した柔整師の年収は?
柔整師ならいつかは独立と考えますよね。
私も独立したいと思っています。
独立した場合の年収はどうなるのか気になるところですが院によってかなり差があるのが現状のようです。
うまく行けば年収1,000万を超えることもできますが当然ながら潰れてしまうリスクもあります。
私の同期の柔整師も何人か開業していますがあまり余裕のある生活を送っている人は少なそうです。
特に最近はコロナによる患者減や保険者の返戻も増加しているので整骨院にとっては厳しい状況が続きそうです。
専科教員として学校で働いた場合の年収
柔整師になってから一定期間働いて試験に合格すると専科教員と呼ばれる柔道整復師の学校の先生になることができます。
私も試験を受けましたが落ちました!
あれ難しすぎじゃないですか?
気になる年収ですが募集を見ると360万~400万くらいのようです。
人に教えるのが好きな人は専科教員を目指すのも良いかもしれませんね。
他の職種の年収
次は柔道整復師と年収を比較されやすい職種の年収について書いていこうと思います。
整体師
柔道整復師と整体師の違いについては知っている人がほとんどだと思いますが念の為、説明しておくと
- 柔道整復師=国家資格
- 整体師=民間資格
の違いです。
柔道整復師になるためには専門学校なり大学に通って国家試験に合格しないといけません。
整体師はあくまで民間の資格になるので入った会社や学校のカリキュラムが終われば誰でも名乗ることができます。
極論を言えば漫画家と一緒で自分で名乗れば今日から誰でも整体師になれるということです。
気になる給与・年収ですが
- 月収25万~30万
- 年収は300万~360万
が平均的だと思います。
私が働いていた整骨院では整体院も展開していましたが店長クラスでも月収は30万円でした。
とは言え売れっ子になると個人で月100万円を超える売上を出している人もいたので開業すれば柔整師よりも稼げるチャンスはいくらでもあると思います。
鍼灸師
私が知っている鍼灸師の給与・年収は
- 月収25万~30万
- 年収は300万~360万
くらいです。
私のいた会社だと整骨院の中で鍼灸師が働いているという形だったのでどうしても柔整師の方が給料が高くなりやすいんですね。
鍼灸院を経営していたりスポーツトレーナーとして活動しているともう少し給料はよくなるのかもしれません。
理学療法士
理学療法士の給料を直接見たわけではないですがPTの友達の話ぶりからすると柔道整復師よりも給料は貰っているようです。
整骨院はスタッフの入れ替わりが早いので20代で院長になる人も多いですが、結局はそこで終わりなんですよね。
20代のうちは良くても30代や40代になるうちに理学療法士の方が稼げるようになります。
あと年収以上に差があると感じるのが福利厚生の面です。
整骨院だと有給なんてあってないようなものですし、住宅手当なんかもありません。
額面の給与以上に福利厚生面で柔整師とPTでは大きな差があることを知っておいて欲しいです。
まとめ
私の経験を基に柔道整復師の年収について書きました。
整骨院って本当に千差万別で給料にも差があります。
だけど技術と年収はある程度、比例してくるっているのは感じています。
私もまだまだ柔道整復師としてはひよっこなので日々、精進していきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。